GOOD AQUARIUM Design Award

2019 AQUA Prize 受賞

特別賞

水草が浮いてしまうイライラさようなら、
簡単便利なかりねっこ

【作品概要】
『かりねっこ』という名の水草浮き防止パーツになります。かりねっこを水草の根元へ装着し、ピンセットでかりねっこ自体をつまみ、ソイル等の底床へスムースに植え込みを行うことができます。植えてもすぐに浮いてきてしまうといった問題を解決するアイテムとなります。また、製品自体をコンパクトにする事で、製品部は底床へと隠れ、水景を損なうことなく使用することが出来ます。初心者には難しい水草の植え付けを簡単に行える商品となります。

【デザインが生まれた理由／背景】
社内インテリアとして興味のあった水槽を設置する際、やるならばレイアウトへも挑戦してみようと軽い気持ちで始めたのですが、いざ作業をしてみるとうまくいかないことばかりでした。特に困ってしまったのは水草を植え込む作業でした。せっかく水草を植えても浮いてきてしまう、濾過器の水流で浮いてしまう、翌日になれば植えたはずの水草が浮いている。インターネットで良い方法はないかと探すと、おもりで束ねて水槽に沈める方法や水量を減らし植えるといった方法がありましたが、おもりの存在感がありすぎる事や水量を減らしたことで横たわった水草から水を入れた時にどう見えるのか想像する事が困難でした。あまりにもハードルが高く、水草レイアウトを断念しようかとまで思いました。新しい何かを模索している中で生まれたのがかりねっこでした。水槽も順調になり、表玄関へは流行のビオトープを設置し、そこでもかりねっこは威力を発揮し、今ではきれいな水景のある会社となりました。

【企画開発者・デザイナーの思い】
現代において、癒やしは非常に重要な事だと感じています。きれいな水景のあるオフィス、自宅などちょっとしたことで安らぎを覚えます。もちろん、生き物を大切にするといったお子様への教育ツールとしてもアクアリウムはとても優れていると思います。部屋に置くことで、加湿器の役割も果たし風邪予防に効果があるとも言われています。しかし、とても手間のかかるものというイメージも同時にあると思います。　そんなアクアリウムに対する不安を払拭するため、より簡単なもの、気軽に楽しむ事の出来るモノづくりを目指します。長きにわたり愛される商品になるよう今までにない愛嬌のあるデザインを意識しました。

【審査員コメント】
「簡単な水草固定具というのは有用!!」舛添要一氏
「非常に地味な商品だが『かゆいところに手が届く』といった商品で、個人的には斬新なアイデア商品だと思う」谷中政之氏
「シンプルで効果が大きい」川田洋之助氏
「飼育時の課題を克服できると感じる」滋野実氏
「問題解決ができている」一般審査員