GOOD AQUARIUM Design Award
2019 受賞
受賞対象名 | AQUARIUM LAUNDRY |
事業者名 | 株式会社ライフパートナー |
カテゴリー | 建築・空間 |
一般名称 | コインランドリー |
飼育生体 | 熱帯魚・海水魚・エビ・水草・その他の水棲生物 |
利用開始日 | 2017年9月2日 |
URL | 公式ホームページ |
店内に大迫力の水槽を設置して、オアシス効果をもたらし、
非日常空間を提供する進化型コインランドリー
【作品概要】
AQUARIUM LAUNDRY(アクアリウムランドリー)は、店内に直径2.0m~6.0mの大迫力のパノラマ水槽を設置して、店舗デザインも非日常空間を演出した次世代コインランドリー。お客様にはお洗濯の待ち時間に、幻想空間の中で優雅に過ごしてもらうことができる。都会の喧騒に疲れた単身者や、慌ただしく家事に追われる日々を過ごす主婦の方に、アクアリウムが持つ『究極の癒し効果』で、少しでもリラックスしてもらえる空間を目指したコインランドリー店舗。
(2019年6月3日現在、東京都3店舗、千葉県1店舗、埼玉県1店舗の計5店舗)
【デザインが生まれた理由/背景】
幼少期、喘息気味で病院通いをしていた。病院自体は決して好きなものではなかったが、長い長い待ち時間は嫌いではなかった。待合室に大きな水槽があり、振り返れば、その頃から私はアクアリウムに時間感覚を超越させられるほど、魅せられていたのだと思う。アクアリウムに魅了された人間は、時を問わずその癒しを求め、自己のアクアリウム創造を目指すが、そこには知識や手間も必要となり、更には、経済的事情や住宅的事情など簡単には超えられない壁も立ちはだかる。アクアリウムファンとして敢えて言うが、それを趣味とすることは乗り越えなくてはならない障害が多いといえる。AQUARIUM LAUNDRYは誰でも24時間いつでも気兼ねなく、アクアリウムを楽しめる。カーシェア、オフィスシェアなどが、何ら奇異でもないこの時代にアクアリウムがシェアできる場所が街に一つ有っても良い。そして、アクアリウムに魅了され、将来、その壁を超える人が少しでも増えたなら本望である。
【企画開発者・デザイナーの思い】
なぜ、自然は人々の心を引きつけるのかを考えたとき、その「空間」が美しいからであると思う。小川のせせらぎが美しいと感じるとき、そこには鮮やかな緑の木々から木漏れ日が水面を光らせ、濡れた岩壁に広がる苔が生を宿している空間がある。これまでのコインランドリー空間は清潔感を出すために壁も床も白色を基調として、控えめな内装が当たり前だったが、その常識を逸脱する必要があった。例えば、瑞江店は、水草を多めに配置して熱帯地方をイメージした淡水水槽を設置、壁はストーンタイルで岩肌を演出し、店舗外観や床はウッド調で統一し、その空間としてのデザインを大事にした。また、篠崎店では海水水槽を設置し、店舗デザインをコインランドリーとしては異例である「黒」を基調とし、漆黒の「深海」をイメージした。AQUARIUM LAUNDRYが目指す店舗は、自然の存する空間の一部を切り取ったかような非日常空間であり、お客様にオアシス効果をもたらす店舗である。
【審査員コメント】
「良いアイデア」舛添要一氏
「待ち時間の軽減という点では評価できる」谷中政之氏
「コインランドリーでの洗濯が楽しくなるかも」川田洋之助氏
「すごく良い」黒田誠氏
「無機的な空間を豊かにする素晴らしいアイデアだと思いました」一般審査員
「近年オフィスやロビーなんかの待合室でアクアリウムが利用されているが、コインランドリーの採用はぜひどんどんチャレンジしてほしい」一般審査員