GOOD AQUARIUM Design Award

2019 受賞

“私の部屋にも置きたい”と思う美しさ。
それ自体の造形美に加え、ボトル内に構築された“小さな生態系”が織りなす自然美

【作品概要】
●“Nature-ボトルアクアリウム＝小さな生態系の構築”を学ぶ
ボトルの中に “小さな生態系”を構築する『Nature-ボトルアクアリウム』。水草や生物の生命活動からなる自然循環を再現することによって、フィルターやエアーポンプ無しでボトル内の環境は安定し年単位で維持されます。そのノウハウを学び、作る教室です。
●自然に学び、自然を理解する
唯一の人工機器であるLEDライトが太陽となり、水草の光合成によって酸素が供給されます。魚のフンは掃除屋さん(エビや巻貝)、さらにはバクテリアによって分解されて水草の養分になります。このような自然循環を学び､『Nature-ボトルアクアリウム』作りを通じてアクアリウムの基礎や自然環境への理解が深まります。

【デザインが生まれた理由／背景】
アクアリウム趣味の楽しさや魅力をより多くの方に伝えたいという想いが『Nature-ボトルアクアリウム』を始めた一番の理由です。
●アクアリウム趣味の再興
私が幼少より夢中になったこの趣味は、アクアリストも熱帯魚屋さんも減る傾向にあります。しかし40年近く楽しんできた私は、この趣味がライフワークとしてもインテリアとしても、子供達の学びとしても最良であることを知っています。この趣味の魅力に多くの人が気付くことで必ずや再興すると考えています。実際に当地沖縄では多くのアクアリストが誕生しています。
●試行錯誤こそがこの趣味の醍醐味
知識や技術を習得して試行錯誤を楽しみ、この趣味の奥深さを堪能する。十分な知識や技術を習得してこそアクアリウムが楽しくなり、生き物や自然を大切にできるのです。そのため知識や技術習得に重きを置く講座内容としました。私の教室では知的好奇心を満たし楽しむ笑顔や、未知や誤認識を修正できた満足気な笑顔に溢れています。

【企画開発者・デザイナーの思い】
●絶えまぬ研究～再現性の高いノウハウの構築～
誰が取り組んでも自然循環による“小さな生態系”を構築できる再現性の高いノウハウとなるように研究を重ねています。この自然循環の仕組みこそが『Nature-ボトルアクアリウム』の“無形のデザイン”です。人々はボトルの中で生命共同体が織り成す自立した環境を魅力として感じ取ります。「フィルターの無いボトルの中で水草も魚も元気で何年も生き続けている！」と。
●新たな魅力づくり～高いインテリア性～
美しい造形を持つボトルを採用し、その中に“小さな生態系”を構築することにより『Nature-ボトルアクアリウム』は美しさと癒しを感じる新たなアクアリウムになりました。それは部屋の中の“小さな地球”。生きた癒しのインテリアです。この魅力ゆえ受講生の約8割が女性です。アクアリウムを楽しむ新たなファン層が増えていることを嬉しく思います。
●長きに楽しんでもらいたい
『Nature-ボトルアクアリウム』の理念に“年単位の長期維持”があります。同時にこの趣味も長きに渡りライフワークとして楽しんでもらいたい。今後も教室やSNSにて役に立つ情報発信を続けていきたいと思います。

【審査員コメント】
「ミニチュアエコ水槽作りを教室にしてしまった点が良い」岡本信明氏
「参加型のアイデアを評価」舛添要一氏
「アクアリストの間口を広げてくれる」谷中政之氏
「小型魚や植物の入門に良い」川田洋之助氏
「きれいです」黒田誠氏
「活動をきっかけにより多くの人に魅力を伝えられる活動にしてほしい」一般審査員