GOOD AQUARIUM Design Award
2023 AQUA Prize
特別賞
グッドアクアリウムデザイン賞2023 受賞
Helios Aqua LED HA-20
株式会社JPP
プロダクト / アクアリウム用LED照明
受賞対象名 | Helios Aqua LED HA-20 |
事業者名 | 株式会社JPP |
カテゴリー | プロダクト |
一般名称 | アクアリウム用LED照明 |
飼育生体 | 熱帯魚・海水魚・金魚・メダカ・エビ・水草・その他の水棲生物 |
発売日 | 2023年6月29日 |
URL | https://www.j-powerplant.com/helios-lighting/helios-aqua-led/ |
サイズ | 125×94 (mm) |
重量 | 約400g |
販売価格 | 税込 14,850円 |
異次元の色でアクアリウムを非日常な空間に演出します。
【作品概要】
「Helios Aqua LED」は植物育成LEDライトで圧倒的人気を誇るブランド「Helios Lighting」が約2年の歳月をかけ開発したアクアリウム用LEDライトです。COBチップを新たに専用設計し、アクアリウムに最適なRGB配色としました。水の透明感を演出する青色波長を強め、Pe値45%を実現。彩度の高い光を照射することで、目視でも水槽内の生体やレイアウトが美しく鑑賞性の高いアクアリウムを演出します。開発には生体・水草の育成に知見のある株式会社ジャパンペットコミュニケーションズ(G・LABO)の監修を受けています。
【デザインが生まれた理由/背景】
マジックアワーという言葉を聞いた事がありますか。夕暮れ時に街がセピア色に見えたり、朝焼けが何とも言えないオレンジ色に染まったり、見慣れた自然の光も時に思いがけない美しさを見せてくれます。自然光と雖もいつもフルスペクトルというわけではありません。時に散乱し時に吸収され、いつもと異なった波長に私たちははっとして、美しさに見とれてしまう事があります。アクアリウムの世界では、自然な光が降り注ぎ水景をクリアに見せる事が一つの理想型と言われています。しかし、テラリウム、パルダリウムなど多様な楽しみ方も広まってきています。そこには多様な植物や生き物たちが生息しています。社会は多様性が求められていますが、自然界は元々多様性に満ちています。自然光も表情が変わるようにアクアリウムにも変化を求める声が見受けられるようになりました。Helios Aqua LEDはアクアリウムに変化を求める声に新たな光の彩りを提案します。
【企画開発者・デザイナーの思い】
照射対象物が本来持っている魅力を従来の尺度にとらわれず最大限引き出す光を追求しました。即ち、アクアリウムの生物/水草の色、水の透明感、水のゆらぎ、更に、流木、岩それぞれが作り出す陰影までも美しく印象的に立体的に映し出す最適なスペクトルと光量のバランスを追求しました。その過程で多くの試作品が生まれ、数多くの愛好家、プロフェッショナルな方々の目を通して磨かれた光が出来上がりました。また、設計、製造部門がRGBの複雑な回路構成を電球型の小さなCOBチップに集約する事ができました。そのおかげで、照射物に応じて、また、目的に応じて最適な光をデザインしたいという社会の要請に自信を持って応えていく事ができます。「Helios Aqua LED」はその第一歩としてアクアリウム愛好家の要請にお応えするものです。
【審査員コメント】
「室内装飾品としての機能に注目した点がよい。」舛添要一氏
「植物からの発想によるヒートシンクの造形が特徴的でとても印象に残りました。」松崎元氏
「アクアリウムに使用する複合的な自然物の色味・彩度を個別に高める照明技術を開発した点が優れていると思いました。しかし照明の設置が大掛かりなので、一般家庭向きではないのではないかという点が気になりました。」横溝賢氏
「アクアリウム照明の進化形だとは思いますが、機能的には特に真新しさは無いように感じました。」谷中政之氏
「青みの強い彩度の高い光で、水草がとても映えて見え美しいです。」成見香穂氏
「水槽で見る観賞魚にとって鑑賞価値を高める最も重要な器具の1つが照明だと思います。微妙な光の加減で魚の魅力が引き出せると思いますので、この商品のようにこだわったライトはとても意義があると思います。」松端秀明氏
「デザインが優れている。コンパクト+性能は魅力だ。」川田洋之助氏
「スポット型のRGBライトという点がとても面白く、新たな市場価値があると思った。」髙橋華恵氏
「商品としてはデザイン的にも光の色調的にも優れていると思います。ただ気になるのは実際に資料としてレイアウト水槽での使用例が出ていますが光束がやや狭く、小型水槽では問題ないと思いますが、光のむらが気になります。」富澤直人氏
「赤系だけでなく、UVB、UVDなども少し入れて欲しい。」黒田誠
「“光”に照準を合わせた提案である為、会場の明るさ上、魅力を伝えるのは難しいかもしれない。」一般審査員
「水景をよりあざやかに魅せる商品。育てることとながめることの可能性を感じさせてくれる。」一般審査員
「自然光の表情が変わるようにアクアリウムにも変化が求められます。新たなLED照明の光の彩が提案され、アクアリウムの水草の色、水の透明感、揺らぎ、陰影まで立体的に映し出すスペクトルと光量のバランスが追及されました。鑑賞性の高いアクアリウムの演出、コケの抑制、彩度の高い光を照射することで、鑑賞性の高いアクアリウムの演出ができると考えます。」一般審査員