GOOD AQUARIUM Design Award

2019 SILVER Prize 受賞

優秀賞

アクアリウムを長く安定して楽しめる、
圧倒的な飼育設備の備わったオールガラスオーバーフロー水槽

【作品概要】
人気のグラステリアAGS OF-230のシリーズであり、グラステリアAGS OF-230のおよそ2倍の大きさになった本格的オールガラスオーバーフロー水槽。水槽部分が45cmの幅になり、多くの種類の熱帯魚の飼育が可能になった。ろ過槽も６Lあり、リングろ材も1600g分がセット。それでもまだろ過槽に半分近く余裕があるため、圧倒的な生物ろ過能力が期待できる。水槽の幅が増えた分、水槽内に淀みができないようフレキシブルな吐出口が2個セットされ、またトップシリコン製法により、美しく、メンテナンスのしやすい開閉できるガラスフタがセットされている。LEDも高出力なクリアLED POWER X 4050がセットされており、ベテランアクアリストも満足できるハイスペックかつ美しいインテリア水槽になっている。

【デザインが生まれた理由／背景】
グラステリアAGS 0F-450を語る上で、グラステリアAGS OF-230の存在無くしては語れない。AGS OF-230は発売当時から多くのユーザーに高く評価していただいたが、『もう少し大きいのが欲しい』という声も多くの方から頂いていた。住宅事情的に大きい水槽を置くことができない日本では、小さくてろ過能力が高いAGS OF-230はニーズにマッチしていたのだが、飼育できるのは小型魚が主になり魚種が限定されるため、多くのアクアリストは『もっと様々な種類を入れたい、数を増やしたい』という思いが強かった。単純に大きくすること自体は難しくないのだが、ろ過槽や流量、美観とのバランス、メンテナンス性を考慮すると簡単ではなく、開発には3年かかった。調査の結果、およそ2倍である45cmこそがAGSシリーズとしての能力を最大限に発揮できるとともに、ユーザーが最も求めているサイズに近いとわかったため、このような水槽になった。

【企画開発者・デザイナーの思い】
目指したのは『魚をメインに飼育しているアクアリストを満足させる』オールインワン水槽。自分自身がアクアリストであり、アクアリストの方の要求スペックと知的好奇心を満足させたいという思いがあった。淀みのない水流を実現するフレキシブルな2個の吐出口、付属のリングろ材2パックをセットしても、まだまだ余裕がある巨大で自由度の高いろ過層はまさにそのためにある。高出力のLEDをセットしているため水草の栽培ももちろん可能だが、オーバーフローだからこそ魚の飼育をメインに考えている。またシリーズとしてインテリア性の高い外観も重視しており、トップシリコンとガラス用ヒンジの採用によって実現できた開閉できるガラスフタの採用は、一体感を意識しているオールインワン水槽のデザインとして、非常に効果があったと自負している。

【審査員コメント】
「ろ過器を下に置く発想がよい」舛添要一氏
「既存の商品の改良進化型。さすがアクア老舗メーカーの商品」谷中政之氏
「AGS OF-230の良さを引き継いで大きい水槽が作られたのがよいと思う」松端秀明氏
「高級感もシステムもしっかりしている」川田洋之助氏
「底面にろ過槽をセットしたタイプのオールインワン水槽はありそうでなかった」富澤直人氏
「コンパクト。スタイリッシュ、高ろ過機能。色々な魚を飼いたくなる」滋野実氏
「縁の下の力持ちで、パッと見だと分からない良さがありそう」一般審査員
「全体の必要な用品の位置関係が整理されていて美しい」一般審査員