GOOD AQUARIUM Design Award

2019 受賞

10万通りの組み合わせから水槽に合った光を作って
理想のアクアリウムを実現

【作品概要】
1台で「10万通り」の組み合わせ。マルチカラーLEDは赤・緑・青・白（4000K）・白（15000K）の5色を組み合わせることで、さまざまな水槽で楽しめるようになっています。5色の単色はもちろん、1色10段階調節可能なので、組み合わせによって紫やピンク、オレンジ色も可能。マルチカラーLED 1本で水槽の表現幅が広がり理想のアクアリウムを実現します。

【デザインが生まれた理由／背景】
アクアリウムは水槽の数だけコンセプトがあり表現は無限大です。しかし、表現する上で重要な機材の１つでもあるLEDは単色が多く、理想の色の照明は複数本使用するなど限界がありました。誰でも簡単に自分の水槽に理想の照明を当て、「表現の幅を広げて、アクアリウムをさらに楽しんでもらいたい」という思いからマルチカラーLEDの開発に取り組みました。10万通りの組み合わせを可能にしましたが、それでは色を楽しむだけで観賞魚用としては実用性が弱いです。そこで水草の育成に効果的な光を含む波長域、生体がもつ本来の繊細な色を綺麗に再現する高い演色性の光を搭載して初心者の方でも魚の観賞と共に水草の育成を楽しめるように意識しました。

【企画開発者・デザイナーの思い】
マルチカラーLEDを開発する上で目指したことは、「さまざまな水槽、お客様に対応できる」オールマイティなLEDでした。開発途中では「調色できるけど色が暗くなる」、「光量はあるけど微妙な調色ができない」など課題が多く、オールマイティなLEDとは程遠かったです。しかし数々の試行錯誤の中から、2種類の白色LED素子を搭載することで目標のLEDに近づきました。白色LED素子だけでも何種類もありますが、その中でも4000Kと15000Kの相性が良かったです。この2種類の白色に赤・青・緑を加えた計５色のLED素子を10段階に調節可能にすることで、細かな調節が可能かつ最高水準の明るさを実現しました。さらに、すでに組み合わされた実用的な５色（クリアホワイト・プランツホワイト・クリアブルー・ビューティーブルー・ALL MAX）を初期搭載することで、設置後すぐにワンタッチで誰でも簡単に使用できます。

【審査員コメント】
「10万通りの光の組み合わせは新しい視点」舛添要一氏
「非常にレベルが高く今までになかった、実際の飼育で役に立つ商品だと思う」谷中政之氏
「水槽のコンセプトに合わせて演出を変えれるのは面白い。色々と使えそう」松端秀明氏
「多目的使用の提案ができている」川田洋之助氏
「素子でカラーチェンジをしているためコンパクトにまとまって良い」富澤直人氏
「数多く流通するジャンルだが、自在に光をコントロールできる点が良い」鶴田賢二氏
「色々な楽しみ方がオモシロイところがよく分かる」滋野実氏
「機能性と操作性がエンターテイメントと組み合わせてとても良い」一般審査員
「薄く、幅のあるライティングができることが、すごく魅力的でレイアウトの幅を広げてくれそう」一般審査員