GOOD AQUARIUM Design Award
2021 エントリー作品
06 せせらぎビオトープ 20cm型(黒)
2021-106
プロダクト / 水槽セット
株式会社西条庭園
扱い易いコンパクトサイズで、植物と竹炭で水を浄化する手間なし水槽。
地球にも人にも優しい商品です。
【作品概要】
観賞魚水槽と植物を組み合わせ、自然の力で水を半永久的に浄化し続けることができる、「せせらぎビオトープ」のコンパクトサイズで、慣れない方でも気軽に水槽ライフを楽しむことができる商品です。植物と竹炭の自然の力で、水質をきれいな状態に保つことができ、日々のメンテナンスが、足し水と数ヶ月に一度程度の簡易な掃除のみになります。さらに、観葉植物と魚を見て楽しむだけでなく、爽快感のある「せせらぎ音」は特徴的で、五感で癒やしを感じることができる商品です。
【デザインが生まれた理由/背景】
2005年に広島大学中根周歩教授の環境問題をテーマとしたCO2削減のための研究の一環で、竹炭を用いた屋上緑化システムを開発していた際、その屋上緑化システムを通した雨水を再利用のためタンクに貯めていました。その雨水に、何の気もなしに夜店ですくった金魚を入れていたところ、金魚が大きく育つことを発見、ここからヒントを得て、竹炭を用いた屋上緑化の仕組みを、小型の水槽用に再設計したのが開発の始まりです。水が浄化される仕組みは、当初理由が分からなかったため、近畿大学に調査を依頼したところ、ボックス内に好気バクテリアと嫌気バクテリアの双方が存在し、これらが水を浄化していることが分かりました。試行錯誤を繰り返した結果、持続可能社会にふさわしい、今の時代にマッチした商品が完成しました。
【企画開発者・デザイナーの思い】
単純な仕組みのように見えて試行錯誤の連続でした。当初、水がうまく浄化されず、逆に竹炭から排出される木酢で魚が死んでしまうことがありました。水を落とす穴の形状に工夫を加え、より効率的に水中に酸素を送り込む仕組み(特許取得)をつくりました。また、竹炭から木酢が排出されないよう処理方法に工夫を加えました。こうして生まれたこの技術は、造園とアクアリウムとの業種間の融合をさらに繰り返すことでで、巡り巡って再び屋外庭園でも活用できることを発見しました。雨水を利用して鯉などを屋外で飼う池でも同様の効果があり、屋内の水槽と比べて格段に大変な池のメンテナンス軽減に役立っています。今後は、この水質浄化システムを、さらに国内外での別の水に関わる業界と融合し、持続可能社会の実現に向けて、世界で起こる様々な環境問題と人々の日々の悩みを解決できる商品として進化を続けていければと思います。
作品名 | せせらぎビオトープ 20cm型(黒) |
事業者名 | 株式会社西条庭園 |
カテゴリー | プロダクト |
一般名称 | 水槽セット |
飼育生体 | 熱帯魚・金魚・メダカ・エビ・水草・その他の水棲生物 |
発売日 | 2021年3月25日 |
URL | https://seseragi-store.jp/ |
サイズ | 200×200×290 (mm) (植物を含めると高さ400mm前後) |
重量 | 約4.3kg |
販売価格 | 税込 12,400円(送料込) |