GOOD AQUARIUM Design Award
2021 エントリー作品
09 アクアリウム宇宙旅行 UNDER WATER SPACE
2021-201
建築・空間 / 水族館
株式会社 UWS エンターテイメント
宇宙 × アクアリウム をコンセントにした、日本初の水族館。
【作品概要】
アクアリウム宇宙旅行「UNDER WATER SPACE」は、日本初となる宇宙 × アクアリウムをコンセプトにした期間限定の水族館です。既存の商業施設に建設が可能な新しいスタイルの水族館で、映像システムや音響、光、プロジェクションマッピングなどの最新のテクノロジーを取り入れ、空間を楽しむ8つの演出(光・影・水・音・香・動・生・驚)を提供する約220坪のエンターテイメントです。
【デザインが生まれた理由/背景】
私は子供の頃から宇宙と魚が好きで、当時は小さなケースに石や水、川で捕まえてきた魚やザリガニなんかをを入れて、それが自分だけの宇宙であるかのように楽しんでいました。この仕事を始めてからも、「いつか、UNDER WATER SPACE(水の中の宇宙)のイベントをやってみたいなあ」という思いがあり、この度、横浜ワールドポーターズとコラボする機会を得たので、昔からの想いを実現しようと思いました。また、UNDER WATER SPACEは、「1枚のガラスの向こうに無限の可能性が広がる」というイメージを持っています。そのため既存の水族館であれば、魚の展示は生息地などでカテゴリー分けすると思いますが、うちでは「宇宙にいそうな魚」という括りでそれぞれの魚を展示しています。そしてそれらを元に、「水の中の宇宙」と「限られた空間」というのをコンセプトとして、アクアリウムの宇宙旅行をテーマにしました。
【企画開発者・デザイナーの思い】
新型コロナウイルスの流行から、世の中が落ち込んでいるような良くない雰囲気を感じていました。そんな中「自分にできることは?」と考えたとき、来てくれたお客さんがワクワク、ドキドキしてくれるような水族館を作れたら、少しは世の中が良い方向に進むのではないかと考えました。実際にアクアリウムは、岐阜大学を中心とした研究で、体内のストレス指標酵素であるアミラーゼ活性が低下することが実証されていることを知っていたので、色んなイベントや行事が中止になってしまう現状で、代わりに訪れてもらえるように、科学的な知見を基に徹底したコロナ対策を行った水族館を作りました。中でもROOM4の出口前にある水槽は、特にコロナの終息を願う想いを込めて作成した一つです。レイアウトで使用する流木が無数の手や腕に見えたことから、生きとし生けるものすべてを漏らさず救うという千手観音をイメージしました。これからも、一人でも多くの人の笑顔のキカッケになれたらと思っています。
作品名 | アクアリウム宇宙旅行 UNDER WATER SPACE |
事業者名 | 株式会社 UWS エンターテイメント |
カテゴリー | 建築・空間 |
一般名称 | 水族館 |
飼育生体 | 熱帯魚・海水魚・金魚・メダカ・エビ・水草・その他の水棲生物 |
利用開始日 | 2020年12月22日 |
URL | http://uws-yokohama.jp/ |
入場料 | 大人:1,200円、小学生・障がい者:600円、小学生未満:無料 |