GOOD AQUARIUM Design Award
2021 エントリー作品
11 天空のアクアリウム ソラキン
2021-203
建築・空間 / 水族館
株式会社 UWS エンターテイメント
地上158メートルの天空に3,333匹が瀬戸内の空を泳ぐ、
デザイナーズ異空間エンターテインメントアクアリウム。
【作品概要】
天空のアクアリウム ソラキン(空金)は、広さ300坪の四国最大級の金魚エンタメ・アクアリウム空間です。四国の玄関口である香川県のシンボルゴールドタワー地上158メートル宇多津の町並み、瀬戸大橋の夕景・夜景が一望できる展望台の最上階に瀬戸の大空を優雅に泳ぐ世界初の『空飛ぶ金魚水族館』として、2020年3月20日にオープンしました。
【デザインが生まれた理由/背景】
ゴールドタワーの中から外の景色を眺めたとき、私にはそれが一つの大きな水槽であるかのように見えました。私は子供のころから自然や生き物が大好きで、プラケースの中に石や水や草などを入れて遊んでいました。そのプラケースを青空に掲げると、そこに自分だけの惑星があるように感じていたのです。これまでも数々の作品を作ってきましたが、いつも「1枚のガラスの向こうに無限の可能性が広がる」という想いを持ちながら制作を行っていました。そして、ゴールドタワーからの景色は私が子供のころに思い描いていたものそのもので、「瀬戸内の景色が一望出来るこの場所で魚たちを泳がせたい!」と直感的に思い、今回のデザインに至りました。デザインは、アクアリウムの主役である金魚・熱帯魚に優雅に気持ちよく泳いでもらい、瀬戸内の大空にまるで飛んで泳いでいるように異空間に見せることを意識しました。また、光の反射や昼と夜の演出の違いや夕暮れ時の演出など、四季折々そして1日の太陽と月のサイクルが魅せる表情を大切に総合的に造形しました。
【企画開発者・デザイナーの思い】
ゴールドタワーの出展を機に瀬戸内について調べていたところ、1860年に瀬戸内を訪れた著名なドイツ人地理学者リヒトホーフェンから非常に高い評価を受けていることを知りました。しかし、世界に対し日本が誇りを持てる絶景であるにも関わらず、四国は本州からのアクセスがあまりよくないなどの理由から、旅行に行く際の観光地の候補には少しなりづらい印象を持っています。そこで、わざわざ時間をかけてでも、足を運んで見に来たくなるような価値のある『ここでしか見れないエンターテインメントアクアリウム』を、何とか実現したいと考え今回の制作に至りました。ここ瀬戸内の魅力をアクアリウムを通して深堀りし、ご来場される皆様と一緒に世界中に発信していければと願っております。
作品名 | 天空のアクアリウム ソラキン |
事業者名 | 株式会社 UWS エンターテイメント |
カテゴリー | 建築・空間 |
一般名称 | 水族館 |
飼育生体 | 熱帯魚・海水魚・金魚・メダカ・エビ・水草・その他の水棲生物 |
利用開始日 | 2020年3月20日 |
URL | https://www.goldtower.co.jp/spi/sorakin/ |
入場料 | 大人(中学生以上) 1,200円、小人(1歳~小学生)800円 |